【重要】ヴィーガン文化が地球温暖化を救うのか!?

Climate neutrality

こんにちは。ヌマッチです。

米国次期大統領バイデン氏当確による自動車業界への影響は?

米国大統領選も民主党のバイデン氏当確という事で、早ければ来年1月の正式就任と共に、即パリ協定への復帰が見込まれる状態となってきました。
世界第2位のCO2排出国である米国が復帰する事で、今後益々、環境対策、気候変動対策が加速する事は確実でしょう。

もちろん自動車業界への影響も大きく、これまでのトランプ政権で取って来た地球温暖化をある意味無視した政策(トランプ氏は地球温暖化は陰謀論という主張を一貫して取っていました)から、より環境に良い車両へのシフトが加速する事になります。

これを機会に一気に電動化が進むかどうかは定かではありませんが、いずれにしても車両の電動化、水素を活用した燃料電池車等へのシフトはこれまで以上に推進されていくでしょう。
今日の株式市場では、“ホンダ”が先週、通期予想を上方修正した事もありますが、このようなバイデン氏の目標が好材料として見なされ、一気に10%近い急騰を見せています。

ただし、米国はシェールガスの恩恵もあり、今や世界一の産油国となっており、関連する化石燃料業界で従事する労働者もかなり存在するため、脱ガソリンを今後どうバランスよくフェードアウトしていくのかバイデン氏としても大きな課題と言えるでしょう。

また、もう一つの大きな課題は、世界一の軍事力を誇る米国ですが、これら軍事機器を動かすのは、やはり“化石燃料”です。このため、軍事力保持という観点からもガソリン精製という行為を今すぐゼロにするという事は難しい事が分かります。
今後の動向に注目が集まります。

そもそも何故地球温暖化防止が必要なのか?

一般的に地球温暖化を防止しなければいけない理由としてイメージしやすいのは、海水面上昇により多くの島国が水没・消滅してしまうなどだと思います。(筆者である私もこんな事を授業で習った記憶があります)

今年9月に衝撃的な映像とともに報道されたカリフォルニア州の大規模山火事。日本では7月に熊本豪雨での甚大な被害がありました。


【資料】2020年9月のカリフォルニア史上最大の山火事が発生

ここヨーロッパでも毎年、夏に40℃を超す熱波の被害が起こっています。
これらは紛れもない地球温暖化がもたらす被害と言えるでしょう。

更に、地球温暖化によって南極の氷山が溶け、永久凍土であった部分が溶解し、この現代で見た事もない新たなウィルスが出現(コロナはこれが原因だ!と主張する学者もいるようです)するなどのリスクもあるようです。
また、干ばつ水害による地域間紛争のリスクなども抱えており、地球温暖化防止は持続可能な人類の継続という観点で最も重要な問題なのです。

自動車よりもCO2排出量が多い“畜産業”‼

世界のCO2排出量の内訳で、実は畜産業から出るCO2が自動車よりも多い事をご存知でしょうか?比率として自動車は13%前後なのに対して、畜産業は18%前後になっているのです。

畜産業からCO2排出?と聞くとあまりイメージが沸かないかもしれませんが、牛、豚などの家畜から出る“げっぷ”や“糞尿”からは、メタンガスなどかなり高いレベルの温室高ガスが発生しているのです。

ご存知の通り、現代社会では、大量生産・大量消費の時代となっています。街には格安なハンバーガー、牛丼、フライドチキンなどファストフードを通じて直ぐに手に入れる事ができる時代です。
日々、私達がこれらを何気なく摂取している裏で進行している地球温暖化を考えた事はあるでしょうか?

本来、CO2を吸収し酸素を出してくれる森林。地球温暖化防止にはこれら森林面積を増やしてもっとCO2吸収量を上げていく事が重要なのですが、ここ40年間の間にアマゾンの森林が70%も消滅しているのです。

何故か?
それは、牛・豚・鶏の畜産業を営む場所を確保するためではなく、それら家畜に食べさせる穀物(要するに餌)を栽培するために広大な面積の森林を伐採し、飼料を生産し、家畜の大量生産に繋げているという構図です。
更に掘り下げると、本来、人間に届くはずの穀物が牛に食べられて、その牛を食べているのは豊かな国という事なのです。
世界では9人に1人が飢餓で亡くなっているという事実があります。豊かな国の人の行動が飢餓を増進させているとも言えるでしょう。

アマゾンの森林を持つブラジルは、今や世界一の牛肉輸出国です。
ブラジルやアルゼンチン、中南米で生産された精肉がアメリカ・欧州に渡って大量消費されているのが実情です。


【資料】農林水産省統計からの抜粋

ヴィーガン文化が地球温暖化を救うのか?

最近、欧米を中心に急増しているヴィーガン。いわゆる、肉も魚も、卵も牛乳も摂取しない“完全菜食主義者”の事ですが、欧米においてこの10年間、急増を見せています。


【資料】ヴィーガン/ベジタリアンの種類(食品開発ラボより抜粋)

理由は、もちろん健康志向や宗教上の理由という事もありますが、上述の通り、地球温暖化を防止するためという意識をベースにヴィーガンを実行している人も少なくありません。
特に、ヨーロッパではドイツを中心(ベルリンは既に40%がヴィーガンもしくは、ベジタリアンに属するというデータもあります)に、UK、イタリア、スイスなど急速に菜食文化が浸透しています。

スーパーに行けば、大豆から作った疑似肉だったり、ソーセージが大量に陳列されています。
レストランに行けば、必ず、ベジメニューが掲載しており、ヴィーガンを実行する上でとても環境が整っているとも言えます。

海外の有名な音楽家や芸能人などがヴィーガンを提唱していくのも、地球温暖化防止は待ったなしの状況だという事です。

ヴィーガン文化は日本でも浸透するのか?

日本では、そもそもその国民性や健康・環境への関心度がまだまだ低いため、欧米と比べてこのヴィーガン文化の浸透は桁違いに低いと言えます。
しかし、、今後確実に日本もこのようなマインドが浸透していく事は確実で、疑似肉の生産などを手掛けるビジネスは成長が見込まれています

なかなか美味しい食に対して制限をする事は、人間の本能としてハードルが高い部分かもしれませんが、
未来の地球で生活する人類のため、自分の子供やそのさらに子供のためと思えば、少しづつ、精肉などの摂取を控えるなど、マインド変化も可能かもしれません。

自動車を環境に良い車両にするだけなく、日々の生活を見直し、足元から見つめ直す事も重要になってきています。

本日のまとめ

  • バイデン氏当確により、米国のパリ協定復帰が確実視。グローバルでの環境対策、気候変動対策が加速
  • 地球温暖化がもたらす大規模被害が近年急増。(山火事、豪雨、熱波、干ばつ)
  • ファストフードなど家畜肉の大量生産、大量消費からくる地球温暖化への悪影響
  • ヨーロッパで急激に浸透するヴィーガン文化が今後日本にも確実にやってくる

それではこの辺で。

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